【建設業許可】リフォーム工事の業種とは? ~建設業許可専門の行政書士が解説いたします!~

    こんにちは。東京都八王子市にある行政書士MSオフィス代表の森本さやかです。当オフィスは建設業許可を専門としており、建設業に関するあらゆるお悩みを解決すべく、皆様のサポートをさせていただいております。

    今回はリフォーム工事の業種について解説いたします。一般的に「リフォーム」という言葉は、家をより良くしたいときに使用する馴染みがある言葉だと思います。

    ただ、建設業許可の業種には29業種ありますが、「リフォーム工事業」という業種は存在しません。
    それではリフォーム工事を実施している建設業者の方が、建設業許可を取得する際にはどのように業種を決定すればよいのでしょうか。

    今回はリフォーム工事がどの業種に該当するのかについて、その工事の具体例とともに解説していきますので、最後までお読みいただけますと幸いです。

    目次

    リフォーム工事とは?

    そもそもリフォーム工事とはどのような工事のことを言うのでしょうか?

    リフォーム工事とは、建物の内装・外装を補修・改修をすることで、建物の価値を高める工事のことです。

    冒頭でも記載しましたように、建設業許可では、「リフォーム工事業」という業種は存在しないのです。
    よって、リフォーム工事がどの業種に該当するのかについては、そのリフォーム工事の内容に応じて判断していく必要があります。

    次章では、判断の基となる工事の内容と業種の組み合わせについて解説していきます。

    リフォーム工事の業種

    リフォーム工事に該当する業種は、主に以下の①内装仕上工事業、②建具工事業、③ガラス工事業、④とび・土工・コンクリート工事業、⑤塗装工事業、⑥屋根工事業になります。(※他にも該当しうる可能性があります。)

    リフォーム工事に該当する主な業種
    • 内装仕上工事業
    • 建具工事業
    • ガラス工事業
    • とび・土工・コンクリート工事業
    • 塗装工事業
    • 屋根工事業

    なお、上記に当てはまらない場合は他の29業種のいずれかに該当するのかを判断する必要があります。
    それでは、リフォーム工事の中で上記6つの業種に該当する工事について詳しく見ていきましょう。

    ① 内装仕上工事業

    内装工事業とは、木材、石膏ボード、吸音板、壁紙、畳、ビニール床タイル、カーペット、ふすま等を用いて建築物の内装仕上げを行う工事です。

    内装工事で代表的なものは、壁紙、カーペット、床等の内装をお客様の要望に沿って仕上げることが挙げられます。
    内装工事の具体例については以下のとおりです。

    内装工事の具体例
    • インテリア工事
    • 天井仕上工事
    • 壁張り工事
    • 内装間仕切り工事
    • 床仕上工事
    • たたみ工事
    • ふすま工事
    • 家具工事
    • 防音工事

    リフォーム工事で最も割合が多いのは、内装工事業になります。一般的な住宅のリフォーム工事を実施している場合は、まず内装仕上工事業の取得を検討しましょう。

    ② 建具工事業

    建具工事業とは、工作物に木製又は金属製の建具等を取り付ける工事です。建具とは、戸・障子・ふすまなど、建物と外部や建物の内部を仕切るためにもうけた開閉できる材料のことです。

    建具工事の具体例は以下のとおりです。

    建具工事の具体例
    • 金属製建具取付け工事
    • サッシ取付け工事
    • 金属製カーテンウォール取付け工事
    • シャッター取付け工事
    • 自動ドアー取付け工事
    • 木製建具取付け工事
    • ふすま工事

    こちらもリフォーム工事の代表的なものの一つになります。

    ③ ガラス工事

    ガラス工事業とは、工作物にガラスを加工して取り付ける工事です。

    ガラス工事業の代表的なものの一つに、住宅や店舗等に取り付ける(窓)ガラスがあります。また。ガラスにフィルムを張る作業もガラス工事業に含まれます。

    ガラス工事の具体例は以下のとおりです。

    ガラス工事の具体例
    • ガラス加工取付け工事
    • ガラスパーテーションの取付け工事
    • ガラスフィルム工事

    なお、窓枠などのサッシの場合は上記②建具工事になるので注意しましょう。

    ④ とび・土工・コンクリート工事業

    とび・土工・コンクリート工事業は、屋外つまり外構(エクステリア)工事が該当します。
    (※とび・土工・コンクリート工事業は、カバーしている範囲がとても広いので、リフォーム工事という観点で解説しています。)

    とび・土工・コンクリート工事の具体例は、以下のとおりです。

    とび・土工・コンクリート工事の具体例
    • カーポート設置(改装)
    • フェンス設置(改装)
    • 外壁の設置(改装)
    • 門扉の設置(改装)

    ⑤ 塗装工事業

    塗装工事業とは、塗料・塗材等を工作物に吹き付け、塗り付け、又は貼り付ける工事です。

    塗装工事は文字のとおり「塗る」作業になりますのでイメージしやすいと思います。
    具体例は以下のとおりです。

    塗装工事の具体例
    • 外壁塗装工事
    • 内装塗装工事
    • 屋根塗装工事

    ⑥ 屋根工事業

    屋根工事業とは、瓦、スレート、金属薄板等により屋根をふく工事です。ふくとは瓦や板などで屋根をおおうことを意味しています。

    屋根工事業の具体例は、以下のとおりです。

    屋根工事の具体例
    • 屋根ふき工事
    • 屋根一体型の太陽光パネル設置工事

    【参考】その他の業種

    その他として、大規模なマンションのリフォームは建築一式工事業に該当する可能性があります。

    また、浴室のリフォーム等は、複数の業種に該当する可能性がありますので、慎重な判断が必要となります。

    まとめ

    今回はリフォーム工事の業種と具体例について解説いたしました。主な業種をまとめると以下のとおりです。

    リフォーム工事に該当する主な業種
    • 内装仕上工事業
    • 建具工事業
    • ガラス工事業
    • とび・土工・コンクリート工事業
    • 塗装工事業
    • 屋根工事業

    一般的な住宅のリフォーム工事を実施している場合は、まずは、①内装仕上工事業の取得を検討すると良いです。

    工事の内容によって取得する建設業許可の業種は異なりますので、判断が難しい場合は、建設業許可を専門としている行政書士に相談してみることおススメいたします。

    弊所では、建設業許可を専門としている行政書士事務所です。お困りの際は、お気軽にご相談いただけますと幸いです。

    以上です。ご参考になりましたでしょうか。

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