【専門の行政書士が解説!】建設キャリアアップシステム(CCUS)の「コンクリート圧送」の能力評価基準とレベルアップの方法

    こんにちは。東京都八王子市にある行政書士MSオフィス代表の森本さやかです。当オフィスは建設業許可を専門としており、建設業に関するあらゆるお悩みを解決すべく、皆様のサポートをさせていただいております。

    今回は建設キャリアアップシステム(CCUS)の「コンクリート圧送」の能力評価基準とレベルアップの方法について解説いたします。

    建設キャリアアップシステム(CCUS)のレベルアップは、技能者一人ひとりのキャリアアップだけでなく、企業全体の競争力強化にも繋がります。

    本記事では、コンクリート圧送のレベルを上げるための具体的な方法とポイントを解説します。

    目次

    建設キャリアアップシステム(CCUS)とは?

    建設キャリアアップシステム(CCUS)とは、技能者の資格、社会保険加入状況、現場の就業履歴等を業界横断的に登録・蓄積する仕組みのことです。

    このシステムの活用により技能者が能力や経験に応じた処遇を受けられる環境を整備し、将来にわたって建設業の担い手を確保できるようになります。

    技能者ひとり一人の就業実績や資格を登録することにより、以下のような効果が期待されています。

    • 技能の公正な評価
    • 工事の品質向上
    • 現場作業の効率化

    CCUSは、技能者が本人であることを確認したうえでシステムに登録し、 IDが付与されたCCUSカードを交付することがスタートになります。
    その上で、いつ、どの現場に、どの職種で、どの立場(職長など)で働いたのかを就業履歴として電子的に記録・蓄積します。

    CCUSにおけるコンクリート圧送とは?

    CCUSでは、コンクリート圧送に関連する以下のような職種が登録されています。

    • 01特殊作業員-03コンクリート圧送工:コンクリート圧送の現場で圧送作業を補助する役割を担う技能者です。ポンプ車や配管の直接的な操作者というよりは、チームの一員として、コンクリート打設を円滑に進めるための様々な補助作業を行う技能者です。

      主な作業内容は、ホースや配管の取り付け、取り外し、清掃、コンクリートの打設口での均し作業、現場での合図や声かけによる連携、ポンプ車の設置や撤収の補助、現場の安全管理補助等です。
    • 14運転手(特殊)-03コンクリートポンプ運転工:コンクリートポンプ車の運転・操作を専門に行う技能者です。この職種には、車両の運転だけでなく、現場でのポンプ車の設置(アウトリガーの操作など)、ブームの展開・格納、そしてコンクリートの送り出し量の調整など、ポンプ車に関する全ての操作が含まれます。

      主な作業内容は、公道でのポンプ車の運転、現場でのポンプ車の設置、転倒防止措置、ブームの操作、コンクリートの送り出し、ポンプ車の日常点検、簡単なメンテナンス、現場責任者や作業員との連携等です。

    CCUSでは上記の職種が登録されており、その能力評価基準は一般社団法人全国コンクリート圧送事業団体連合会が担っています。

    コンクリート圧送の能力評価基準とレベルアップの方法

    CCUSにおける能力評価基準は以下のとおりです。

    引用:国土交通省 【CCUSポータル】 能力評価制度について
    • レベル1:初級技術者(見習い)
    • レベル2:中堅技能者(一人前の技能者)
    • レベル3:職長として現場に従事できる技能者
    • レベル4:高度なマネジメント能力を有する技能者(期間登録技能者等)

    続いて、コンクリート圧送のレベルアップの方法について解説いたします。

    レベル1に上げる方法

    コンクリート圧送のレベルを1に上げる方法は以下のとおりです。

    建設キャリアアップシステムに技能者登録され、レベル2から4までの判定を受けていない技能者

    つまり、技能者登録をすれば自動的にレベル1となります。

    レベル2に上げる方法

    コンクリート圧送のレベルを2に上げる方法は以下のとおりです。

    • 就業日数:3年(645日)
    • 保有資格:以下の①または②のいずれかを保有する必要があります。
      • 1級〔11901〕 又は 2級コンクリート圧送施工技能士〔11902〕
      • コンクリート打設用機械の作業装置の操作特別教育(再教育を含む)〔50016,50017〕

    レベル2は、中堅クラスの一人前の技能者として現場に従事できるレベルとされています。

    レベル3に上げる方法

    コンクリート圧送のレベルを3に上げる方法は以下のとおりです。

    • 就業日数:7年(1505日)
    • 保有資格:以下の①または②のいずれかを保有する必要があります。
      • 1級コンクリート圧送施工技能士〔11901〕
      • 青年優秀施工者土地・建設産業局長顕彰〔92004〕
    • 職長・班長経験:職長または班長としての就業日数が1年(215日)

    ※職長・安全衛生責任者教育 〔60001,60011〕、レベル2の基準の「保有資格」を満たしていることが前提となります。

    レベル3は、職長として現場を任せられる上級技能者とされています。

    レベル4に上げる方法

    コンクリート圧送のレベルを4に上げる方法は以下のとおりです。

    • 就業日数:10年(2150日)
    • 保有資格:以下の①~③のいずれかを保有する必要があります。
      • 登録コンクリート圧送基幹技能者〔00004〕
      • 優秀施工者国土交通大臣顕彰(建設マスター)〔91004〕
    • 職長経験:職長としての就業日数が3年(645日)

    ※レベル2、レベル3の基準の「保有資格」を満たしていることが前提となります。

    レベル4は、高度なマネジメント能力を有し、現場全体を統括できる最高レベルの技能者とされています。

    CCUS導入前の職務経歴や資格取得状況は、所属事業者による「経歴証明」によってCCUSに登録することが可能です(令和11年3月末までの経過措置)。

    こちらの措置によって、一気に就業日数を増やすことができます。

    経営事項審査(経審)での加点

    公共工事の受注を目指す建設業者にとって必須の評価制度である経営事項審査において、CCUSの導入や登録技能者のレベルに応じて加点措置が受けられます。これにより、入札で有利になり、受注機会の拡大に繋がります。

    どのくらい加点されるのかについては、以下記事を参照してください。

    CCUSの導入での加点はこちら

    登録技能者のレベルアップによる加点はこちら

    まとめ

    今回は建設キャリアアップシステム(CCUS)の「コンクリート圧送」の能力評価基準とレベルアップの方法について解説いたしました。本記事をまとめると以下のとおりです。

    引用:国土交通省 【CCUSポータル】 能力評価制度について

    弊所では上記についてのご相談、「建設業許可」取得の代行も実施していますのでお気軽にご相談ください。

    以上です。ご参考になりましたでしょうか。

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